公ペンの公務員試験対策  ~メインは面接対策~

現職公務員(政令市・特別区)によるどこよりも詳しい、内情を考慮した面接対策ブログです。

防災 選挙 人権 〜面接で差がつく〜【面接対策】

防災 選挙 人権 ~面接で差がつく~【面接対策】

 

こんにちは。公ペンです。

公ペンは政令市から特別区に転職した際、

総合順位は上位1割でしたが、

筆記の点数はボーダーに1点足りていませんでした。

面接で挽回したわけですが、

挽回できた理由は、地方公務員に馴染みの深い

「防災」「選挙」「人権」

係るアピールをうまくできた結果だと考えています。

 

①防災

②選挙

③人権

①〜③の全てに共通していることは、

どの課に配属されようと

地方公務員として切っては切れない

ものであるためです。

 

①防災

防災の記事でも話しましたが、自分の自治体の

住民の身体・財産を守るのは全職員の責務です。

また面接官を担当する職員は管理職です。

管理職には定期的に防災当番があるため、

比較的に防災意識が高いです。

面接で

「災害時にはすすんで参集し、避難所を開設・運営したい」

「地方公務員として最も重要な防災の仕事を1番最初に経験し、防災意識・防災知識を身につけたい」

話せば100%印象に残ります。

※採用された後、防災課の色がつく場合もありますが、あしからず…

 

②選挙

防災と同様に選挙も職員全員の仕事です。

住民の参政権の行使が公正に行えるよう、

期日前投票所・当日投票所・開票所に

全ての職員は従事する機会があります。

また防災と同様、管理職ほど

自治体における選挙の重要性を認識しているので、

印象に残ります。

※採用された後、選挙の色がつく場合もあるかもですが、悪しからず…

 

③人権

「合理的配慮」という言葉を皆さん知っていますか。

合理的配慮とは、障害者から何らかの助けを

求める意思の表明があった場合、

過度な負担になり過ぎない範囲で、

社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことです。

 

障害者差別解消法の施行に伴い

合理的配慮を行うこと

民間は努力義務ですが

公務員は法的義務となりました。

どの自治体も年に1回

人権講演会人権研修を通じて

職員は人権意識の研鑽

すすめております。

 

また併せて

ノーマライゼーションという用語も

覚えておいていただきたく思います。

 

障害者と健常者、互いが特別に区別されることなく、

社会生活を共にするのが正常なことであり、

本来の望ましい姿であるとする考え方です。

言い換えると

障害者に障壁があるこの世の中自体がおかしく、

是正しなければならないという考え方です。

 

例えをあげます。

聴覚障害者が1人、健常者99人

健常者が1人、聴覚障害者(手話が第一言語)が99人

がいた場合

①②同様に手話通訳が必要になりますが、

 ①は聴覚障害者のため

 ②は健常者のため

手話通訳者を手配します。

上記のように状況に応じて、

配慮される側は変わります。

 

そのため皆が平等に尊重される社会を

公務員が率先して目指していく

必要があります。

 

①~③については、面接で使うための

エピソード等も作りやすいため

また別の機会に記事にしようと思います。

 

もし質問があれば下記より ご質問ください。

 

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風水害について(後編)【避難所開設】

風水害について(後編)

 

こんにちわ。公ペンです。

前編では避難するまでの経過等を説明しましたが

 

ここからは避難所開設について書いていきます。

 

前編で「避難準備・高齢者等避難開始」

避難所が開設されたというメッセージと説明しました。

 

なので、この発令をする

避難所開設を済ませる必要があります。

 

また災害の規模により、

自治会長を中心とした

自治会(=地域防災運営主体)

連携し避難所を解説していくことになります。

被害が少ない場合には、役所の職員のみで開設・運営を行うこともあります。

 

ここで風水害の際、厄介なのがどこまで、

避難所の規模を広げるかです。

 

地域で浸水域や土砂災警戒区域等が異なる

ため一律で避難所を全箇所

開けるという判断は得策ではありません。

 

この際、役所(=災害対策本部)

避難想定地域の範囲に則して

開ける避難所を確定

開設を進めていくこととなります。

被害が少ない場合には、役所の職員のみで開設・運営を行うこともあります。

 

実際に台風19号の避難所開設・運営で私が

厄介だなと感じたことは

 

「避難勧告」「避難指示」に基づいた避難

であることです。

 

地震とは違い、風水害の

「避難勧告」「避難指示」は行政が住民に

避難を強く促す特徴があります。

防災無線、防災スピーカー設置車両等での広報等をおこないます。

 

そのため、避難者数が多くなりやすく

ニーズも多様化します。

 

また「行政に逃げろっていわれたから来た」

という意識があり横柄な避難者の割合が、

地震の避難所開設と比べて多かったかなという

印象があります。

 

ペット同行避難は特に苦労をしました。

本来、リードやケースが

持参するといったルールがあったりするのですが

持参しない場合でも

行政が避難を指示していたりという事情も考慮し

受け入れざるを得ない状況となりました。

 

今後、衛生課等によりペット防災に

ついても啓発していく必要があるかと思います。

 

昨年、多くの自治体が

初めての風水害時の避難所開設を経験しました。

自治体、昨年の経験を肥しに

風水害時の対応マニュアル作成や

風水害の避難所開設・運営訓練等に取り組んでいます。

 

また今年も特別警報の発表があり風水害に対する

各市町村の危機感がより強くなっているかと思います。

 

災害の中でも特に風水害を主とした

質問等が今後、多くなるかと思いますので、

今一度、風水害の質問に対する

入念な準備をお勧めします。

 

具体的な避難所の開設・運営については

また後日、記事にしようかと思います。

 

もし質問があれば下記より ご質問ください。

 

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風水害について(前編) 【避難準備・高齢者等避難開始】

風水害について(前編)

 

こんにちは。公ペンです。

 

最近、風水害による被害が甚大なので

風水害の対応の困難さ等について

前編・後編にかけて説明します。

 

昨年の台風19号では、

いまだかつてない1都12県で

特別警報が発令されましたが

皆さん「注意報」「警報」「特別警報」

違いを知っていますか。

 

簡単に数字を災害の警戒レベルで

説明をすると

「注意報」はレベル2

 やばいっぽい?

「警報」はレベル3

 やばい

「特別警報」は5に値します。

  発生

え?レベル4はどこに行ったのと

皆さん思うかと思います。

 

レベル4にあてはまる

キーワードとして「避難勧告」→「避難指示」

がありますが

 

レベル4に当たる事象

  • 土砂災害警戒情報
  • 反乱危険情報
  • 高潮(特別)警報

 皆さんにはレベル4が見込まれる際に

 

レベル3のフェイズで発令される

(実質 レベル3.5)

「避難準備・高齢者等避難開始」

を押さえておいてほしく思います。

 

あまり聞きなれない言葉かと

思いますが、かなり重要

キーワードとなります。

 

どう重要なのか?

「避難準備・高齢者等避難開始」は

避難所が開設されたよというメッセージに当たります。

また必ずこの発令は

災害の発生が見込まれる

数時間前に

発令されなければいけません。

 

 

この発令時に、高齢者等の災害弱者

避難を開始することとなります

※災害時、自力での避難が困難な人

 

また発令される時間も重要です。

夜(暗い時間)に発令することは原則ありません。

なぜかというと、暗い時間に

発令されたとしても

災害弱者の方の避難が困難な時間であるからです

 

しかし前回、台風19号の際、

風水害での避難所開設経験のない

市町村は暗い19時以降等の

適切ではない時間の

発令が課題となりました。

 

皆さんには、

「避難準備・高齢者等避難開始」

=避難所開設OK

=数時間後に災害の恐れ

=明るい活動時間

と抑えてほしく思います。

 

そしてレベル4

災害弱者以外にも非難を促す

「避難勧告」→「避難指示」

の発令を経て

 

最後に災害発生を示す

レベル5

「特別警報」

発令されることになります。

 

ちなみに役所の職員の

参集の目安としては、

レベル3の「警報」

防災担当職員、各課の当番管理職

 

レベル3.5の

避難準備・高齢者等避難開始

 すべての避難所開設及び運営に

必要な多数の平職員等

参集されることとなります。

 

ちなみにここ数年、気象庁

大袈裟に警報等を出す

傾向があり、各市町村区

の防災担当の職員や

消防・警察等からひんしゅく

を買っていましたが、

大袈裟に警報等は発令するべき

なのだなと台風19号を経て

公ペンは考えるようになりました。

 

防災の言葉で、野球に例えて

「空振りはいいが、見逃しはするな」

という言葉があります。

 

警戒して予想が外れるのはいいが、

災害発生の予想を軽く見積もり

対応が遅れることは

あってはならない

という言葉です。

 

後編では風水害時の避難所の開設について

説明します。

 

もし質問があれば下記より ご質問ください。

 

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防災について ~ここで差がつく「攻めの自助」アピール ~ 【面接対策】【自助】【共助】【公助】

こんにちわ。公ペンです。

 

今年も風水害が話題となっていますが、

防災の話題になったとき、

他の受験者と印象に差をつけられる

「自助」アピールについて解説します。

 

~「自助」「共助」「公助」~とは?

 

①自助 ~自分の身は自分で守る~

 自分や家族を守るために自分たちで取り組む防災

 例 食料等の備蓄 避難経路の把握 

   災害伝言ダイアル   

 

②共助 ~地域で助け合う~

 地域一丸となってと地域で取り組む防災

 例 避難所開設、近所の助け合い

 

③公助 ~行政・公的機関の助け~

 自衛隊・消防・警察等の公的支援

 例 防災物資の整備 防災出前啓発 

   災害対応 

   

簡単にまとめると、上記のようになりますが

実際の災害時の優先度も①②③の順になります。

 

さて面接と論文の際、必ず聞かれるのは、

 

①○○の職員としてどうするか?

②○○市(町・村・区)としてどうするか?

の二つです。

 

①○○の職員としてどうするか?

について、まず大事なのは、

職員としての心構え。

 

基礎自治体の職員は全員、住民の

生命・財産を守る責務があります。

※ 所属に関係なく!防災関連課でなくても!

 

実際、現職職員でもこの意識が低いことが

懸念されています。

(所管課じゃないし、、、防災のお手伝い、、、)

 ↑ ↑ ↑ ダメ!絶対! ↑ ↑ ↑ ↑

 

住民の生命・財産を守ることが

職員としての最も重要な責務と考えます!

どの課に配属しても 防災意識を強く持ち

災害時には、進んで参集したく思います。」

というような受け答えができると

素晴らしいです。

 

この意識を最初から持っていることは

かなりのアピールポイントに!!!!

 

①○○の職員としてどうするか?

について次に

個人(=プライベート)としての視点

この視点、恐らくかなり印象に残ります。

 

上記のように、災害時

職務にあたるためには大前提として

職員個人の自助(家族含む)も大切です

実際に熊本地震の際、

現地の派遣職員は、家族の安否も確認できない

不安の最中、避難所運営に携わっていました。

 

自分の職務に専念できるようにするため

事前に家族とともに

災害に備えること(=自助)が重要です!

 

具体的には

食料やトイレパック等の備蓄の準備

(例:ローリングストック法)

災害時の避難経路・避難場所を家族で決めておく

安否確認の伝達手段を決めておく

(例:災害伝言ダイヤルやSNS)

等が挙げられます。

 

災害対応に、全力で取り組めるよう、

個人としても準備する旨を伝えると

ともに防災意識の高さ

アピールしましょうl

 

 

②○○市(町・村・区)としてどうするか?

 仮に市として話していきます。

 (町・村・区)は置き換えて考えてください。

 

基本的に行政として効果的に行えることは

事前の啓発です。

災害時は、スピードを求められ

上記でも述べたように重要度は

①自助②共助③公助の順になるからです。

 

事前の啓発とはなにか?

住民の防災レベルをあげること

地域の防災リーダーを育成すること

 

まず初めに住民に防災意識をつける

ことが重要です。

災害時、市が助けてくれるのではなく

自分たちで災害と向き合う という意識です。

 

具体的には「避難所の開設・運営」

 

防止意識の高い地域だと、自ずと

自治会長を先頭とし住民たちが

定期的に訓練を企画・実施したり、

災害時には職員が来る前に

避難所の開設に動き出します。

 

逆に防災意識の低い地域だと、

住民はすべて受け身、職員に頼りきり

結果として災害時には

避難所は無法地帯になったり、

最悪の場合には、救える命を救えなくなる

こともあります。

 

そのため、市には住民の防災意識の

向上を図るため

①学齢期の子供たちへの防災意識啓発

②地域への防災出前啓発

③避難所開設訓練時の指導、防災研修

等を行う役目があります。

 

ほかにも市には

①耐震化や感震ブレーカー等の防災に係る補助金

②民間企業との災害時の避難場所や食料等に係る協定

③警察・消防・自衛隊・その他活動主体との調整など

 

あったりはしますが今回は割愛させていただきます。

 

上記、書きなぐりですが面接等の参考にしていただければと思います。

気づいたことが、あれば随時 更新・修正していきます。

もし質問があれば下記より ご質問ください。

 

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新型コロナウイルス感染症 とどう向き合うか 【時事ネタ】【面接】【BCP】【テレワーク】

こんにちは、公ペンです。

今、世間で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症ですが、

面接でこういった大規模感染症に行政はどう向き合っていくか

というような質問が出てきたら、皆さんはどう答えますか。

 

① 職員としてすべきこと(個人の行動)

 ア マスク、手洗い、消毒

 イ 感染リスクの高い場所へ行かない

 ウ 3密回避

 

② 職場としてすべきこと(職場の行動)

 ア BCPの策定・見直し、BCP訓練の実施

 イ テレワーク、子育て世帯への配慮

 

③ 行政としてすべきこと

  保育需要に応える=特別保育の提供

 

 この3面で答えられるかと思います。

 

① 職員としてすべきこと は

  連日、テレビ等で発信されている

  個人の行動と何ら変わらないため割愛します。

 

  多と差がつくのは②③の受け答えです。

 

② 職場としてすべきこと(職場の行動) ですが

  皆さん BCP(事業継続計画) 

  という言葉を聞いたことはありますか?

 

   BCP(事業継続計画)とは、災害等※の緊急事態が発生したときに、

   企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画

   ※ 今回は感染症のケースのため、損害には感染拡大を防ぐこと

     も損害の抑制に含みます (例: 接触機会を減らす等 )

 

  行政でいう損害は、住民の不利益を指します。

  住民の不利益を最小限に抑えるため、通常業務の中で優先順位をつけ

  取捨選択した業務の縮小計画が、行政のBCP(事業継続計画)となります。

 

 

 当然ではありますが、業務の縮小化は事前に取り決めておかなければ

 緊急事態時に実践することはできません。

 また計画を策定しただけでは緊急事態時に円滑に計画を実践できません。

 

 そのため、防災訓練等と同様に緊急事態を想定した

 BCP訓練定期的行うことも大切です。

 

 <実際のBCPイメージ(感染症対策の場合のBCP)>・・・実際、某市町村で実践

  ① 窓口対応機会を減らすため役所の1階に各課の職員を2~3名配置し

    1階のみで全課の業務を完結させる。

  ② 来庁者の検温・消毒の徹底

  ③ 導線は1経路のみで引き返せないようなレイアウトを取る。

 

次に 子育て世帯への配慮、テレワーク についてです。

実際、緊急事態宣言が発令された際、

保育施設は原則、休園し役所も子育て世代の職員はテレワークを

余儀なくされました。

 

事前にテレワークについて、取り決めていた自治体は少なったため、

テレワーク=事実上の自宅待機となりました。

 

今後、民間企業もそうですがテレワークの導入が課題となっていきます。

役所の場合は、個人情報を取り扱う部署も多いため、再度

テレワークのできる仕事を決めておく必要があります。

 

③ 行政としてすべきこと

  補助金等々、沢山すべきことはあるかと思いますが、財源に絡むことが

  多いので、ここでは面接で話しやすい 保育の提供

  にのみ触れたく思います。

 

  上記でも述べた通り、緊急事態宣言の最中、

  保育施設(幼稚園、保育園、保育ママ等々)は

  原則、休園となりました。

 

  しかし、医療従事者やインフラに関わる限られた職業の子育て世代には、

  保育の必要性があるとし、限られた保育園を指定し、

  自治体は緊急に特別な保育を行いました。

 

  今回は初めてということもあり、各自治体は付け焼刃の対応と

  なりましたが今後は、再度、緊急事態となったときに備えて、

  保育施設間での調整が必要になるかと思います。

  

  上記、書きなぐりですが面接の参考にしていただければと思います。

  気づいたことが、あれば随時 更新・修正していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

   

 

 

 

 

事業継続計画とは、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自己紹介

初めまして。公ペンと申します。

 

現在、東京都特別区ではたらくペンギンです。

名前の由来はタプタプのおなかと短い脚からです。

ちなみに、以前は神奈川県の某政令指定都市に勤めていました。

 

このブログでは、私が現役時代に苦労した面接対策について

受験生が知るべきことを書いていきたく思います。

 

内部の事情等々を考慮した記事を書いていこうと思います。

 

受験生の皆さんにはより有益情報になるかと思いまたオープンチャットもあるのでもし良ければご参加ください。

オープンチャット「公務員試験2020.2021」 https://line.me/ti/g2/wUlHTblE6XcikP5DaNhkhg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default